撥水性吸水防止・躯体強化用
各種コンクリート、煉瓦、石材、漆喰、木材などに対する浸透反応性劣化吸水防水剤
1984年より、各都道府県指定の建物、国会議 事堂などの劣化吸水・白華防止表層強化目的で、建造物に使用されています。
表面張力が、水の半分以下の水溶液中のハイドロサーム成分が、水よりも深く コンクリートの毛細管水隙や空隙を通り、深く浸透し、コンクリート中の遊離 アルカリ(主として遊離石灰)や、コンクリート骨材中の反応性の高いシリカ (無定形シリカ)と反応し、徐々に水隙や空隙で非水溶性無機質化合物となり、 水隙や空隙を充填し、コンクリート自体の吸水を妨げ、他の、単に表面に塗布 する有機撥水剤や、樹脂コーティング剤と異なり、通気性のある防水層を形成 します。 コンクリート劣化の大きな原因とされる中性化(炭酸化)は主としてコンクリ ート中の遊離アルカリの炭酸化、又は酸性化によるもので、この作用は主とし て炭酸ガスと水によって促進されるため、吸水を止め、基質中の遊離アルカリ を安定物質に変えることで中性化を防ぎ、既に中性化の進んでいるコンクリー とに、高アルカリ性の『ハイドロサーム』を処理すると、アルカリ度が回復・ 改善致します。 又、『ハイドロサーム』で処理されたコンクリートは、安定した保護層によって 水の浸入を防ぎ、中性化やアルカリ骨材反応はもとより、塩害・凍害も防止し、 コンクリート構造物の耐久性・安定性を向上させます。 現在、日本に降っている雨は ph4~ph4.5(オレンジジュースに匹敵)位の酸性 雨が降っており、コンクリート躯体等の劣化に対する影響度は高いと思われます。 『ハイドロサーム』は高アルカリ性の吸水劣化防止剤ですので、劣化した躯体 及び新築時の予防策として、お勧め致します。
ハイドロサームGT-100は、天然石・レンガ・漆喰・コンクリート表面に塗布 すると毛細管・空隙等に浸透し、その大部分に撥水層を作り吸水防止効果を発現する もので、造膜して防水効果をだすものとは、特に耐久性と汚染性に顕著な差があり、 更に防黴効果もあります。GT-100は、空気中の炭酸ガスと反応して、12時間 後に表面の撥水効果が現れてきます。従って、施工中は雨水がかかるのを避けて下さ い。特に吸水性の少ない濃色の石材表面に白い斑点が出恐れがありますので,塗りす ぎに注意してください。GT-100は水酸化カルシウムを含有しているので溶液は 強アルカリ性です。 目や皮膚・衣類、その他周りに飛散しない様、気をつけて下さ い。 アルミニウムやガラスに固着し飛散した場合は多量の水で直ちに洗い落として ください。GT-100は大気中の炭酸ガスと接触して濁りだしますので、使用後は 直ちに密封して下さい。鉛・亜鉛・スズ・アルミニウム・ガラスなどは腐食しますの で接触を避けてください。 密封容器で保管していれば少なくとも12ヶ月は安定で す 。