柿渋の染色方法には、主に刷毛染と浸し染の2つの方法がありますが、基本的には温度を上げる必要が有りませんので、エネルギーを使用することなく、したがって二酸化炭素を発生させません。地球環境に優しいエコ染料として注目されています。
従来は手作業による手染めが中心でしたが、現在では工業生産的な方法でも染色され始めています。柿渋は天然素材にしか固着しませんので、綿・麻等の天然繊維への染色が適しています。
古くから自然塗料として親しまれている「柿渋」は、染物や和紙の防水加工だけでなく、環境問題の原因となる内装材の代わりとなる塗装材また防腐剤としても幅広く使用されています。
■用途と特性
■建物の塗装として
落ち着いた色調で仕上がり、また木材を保護し、耐久性をよくする弁柄や松煙を混ぜて、着色仕上げをすることもできる。
■柿渋染めとして
クラフトの染物として布・竹・木・糸などを着色する
■防水加工として
型紙・和紙・うちわ等の防水補強材。
■防腐剤として
タンニンの作用により木材に塗ると防腐効果がある
その他にも
■酒樽、漬け物樽等木製容器の内面塗装 ■ロープ(綿、麻)、漁網等の補強、防食、防水加工 ■化粧品、医薬品の原料 ■清酒の清澄剤
■使用方法
- (1) ゴミやほこりを取り除き、研磨紙(#320〜#400)にて研磨する
- (2) 柿渋を薄めずに刷毛で塗布する(0.07〜0.1L/?)
- (3) 塗った後に木に柿渋を擦りこむ(一定方向に塗る)ようにしてウエスでしっかりと拭き取る
- (4) (3)の後、半日以上乾燥させ研磨(#320〜#400)してケバを取る
- (5) (2)と同じ(上塗り)
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